たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

「ユウか?夜遅くに悪い。
明日からがんばろうな。
今大丈夫か?」


「はい、がんばりましょうね。
大丈夫ですよ。」


ワンコールですぐ電話をとってくれたユウに簡単に今の状況を説明した。


たった一場面のため、と思われるかもしれないが、
一場面でも妥協なんてしたくない。

最高のものを演じたいんだ。



「...はあ。女心、ですか。
それなら会って話しますか?
私も緊張して眠れなかったんです。」


「いいのか?わざわざ悪いな。」




十分後にホテルのバーで会う約束をして電話を切った。



緊張か。
確かユウは初主演だったな。
舞台の上では何が起こるか分からないから、
俺がしっかりサポートしてやらないとな。