「どうして、だめなの?」



どうして、なんて。


まず 、グループ内での恋愛なんて考えられない。
事務所や世間に知られたら大変なことになるのは、
目に見えている。

上手くごまかせるほど器用なタイプでもない。


とは表向きの理由で、
そもそもソンミンは私の中で...。



「...ごめんね。
ソンミンは私の好みじゃないんだ。」


「けど、可能性がないわけじゃないよね?
この前雑誌のインタビューで、タイプじゃない人を好きになったことありますって答えてたよね?」



それは...、確かに言ったけど。

ずいぶん前のインタビューまで覚えているソンミンに少し戸惑いながら、
先のことは分からないからとあいまいに答えをにごしていると、
手を握られて、くりっとした目で見つめられた。