「昨日のリハーサルで三回も移動する方向間違えただろ。
やる気あるのか?
お前のせいで転びそうになったんだからな!」


「そっちこそ!
この前の生放送のダンスの振り、兄さんだけワンテンポ遅れてましたよ。」



カスミに分からないようにわざと韓国語を使ってやったけど、
負けじと韓国語で応戦してくる。


くそ!腹立つな、こいつ。


いつの間に韓国語覚えたんだよ。
俺には日本語で話しかけるなよ!
何言ってるか分からないから!
英語も無理だからな!


...兄さんとしての威厳ないな。




「俺はな!
ダンス上手いんだからな!
...Miracleの曲が苦手なだけで。」


「だめじゃないですか、それ。
この前友達に、
ヨンウンは歌いながら踊れないんだねって言われましたよ。」




ああ、分かってるよ!
そんなことお前に言われなくても、
俺が一番よく分かってるよ。


しかも、今さりげなく呼び捨てしただろ。
ちょいちょい呼び捨てにしてくるのやめろよな。

いくらアメリカ育ちだからって許されることと許されないことがあるんだよ!