たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

「そんなこと言うんだったら、小学一年生用の漢字ドリルにすればよかったかな?」


「えー...、それはいらない。もうマスターしてるもん。

姉さんがやったら?
この前僕があげた小学四年生用の漢字ドリルもう終わったの?」




上海で2年、台湾にはもう5年住んでいる。

毎日漢字だらけの生活を送っているうちに、
すっかり漢字の魅力にハマってしまった。

僕は日本語を勉強中だけど、ひらがなとカタカナよりも漢字の方が得意だ。

日本には台湾と共通する漢字もあるし、
日本独自の漢字にもかなり詳しい。

姉さんにも、日本語を教えてもらった時、
漢字の書き順が違うと注意したら、
よく日本語を勉強していてえらいと誉めてもらった。

誉めてくれたんだけど。

実はショックを受けていたみたいで、
小学三年生用の漢字ドリルを持っているのを見てしまった。

それで、傷つけてしまったおわびに、
小学四年生用の漢字ドリルをプレゼントしたんだ。