「ペーター、ごめんね...。
迷惑かけて。」


「悪いと思ってるのなら、俺の言うこと聞いてくれますか?」


「うん、私にできることなら何でも言うこと聞くよ。
何でも言って?」


「じゃ...、チューしてください。」




何でも、なんて簡単に言わない方がいい。
何されるか分からないのに。

俺みたいな男に、ね。



「えっ?ペーターがそんな冗談言うなんて珍しいね。」


「冗談じゃないです。
何でもするって言いましたよね?」



少し間が空いた後、後ろから耳にちゅっとされた。

...まさか耳にされるとは思わなかった。
動揺して、思わず姉さんを落としそうになってしまった。