何から何まで…ホント、優しいんだから。 「ありがと」 小さくそう呟き、家に入った。 蓮也くんへの恐怖が、少しだけ和らいだ。 しかし、その恐怖がぶり返す事になるのは――、 ……もう少し、先の話だった――。