その日はそのまま
特になにもなく終わった。
そして次の日の朝...
『...ん?うぇぇぇ!?』
ふと目覚めた俺は驚愕した。
俺は、何もない広い草原にいた。
さわやかな気分だった。
空気がおいしい。
状況がよくわからないまま
とりあえず俺は芝生の上に寝た。
風が心地よかった。
ここは天国なんじゃないか。
そう思うほど、居心地がよかった。
『ここは、なんだ?』
口に出しては見たものの
誰も答えてくれないのはわかっていた。
『ふぅー。気持ち良いなぁ』
ふと、疑問に思った。
この状況ってなんだろう。
俺は死んで、
天国に来てしまったのだろうか
いや、死ぬような覚えはない。
そう考えながら空を見ていると
だんだん曇りはじめた。
ザァーザァー
ついには雨が降りはじめた。
『まじかよ!?」
と言いつつなにもできない俺は
雨のなか立ち尽くしていた。
ゴロゴロ...
『カミナリ!?』
ふと真上を見上げる。
その瞬間、カミナリが
俺に直撃した。
......
『...え?死んで、ない。』
いや、それどころか
痛みも感じなかった。
--ラ、タ...、イタ...!!--
急に頭の中に声が響いた。
--ラ、タ...チカ、ヲ...--
うまく聞き取れない。
『誰だ?誰が俺に話しかけてる...!?」
--チ、ラヲ...カイ、ウ、ルン、--
『質問に答えろ!』
--ライタァ!!--
『うっ、うぁぁ...』
急にはっきり聞こえてその後
俺は意識が薄れていった...

