今日は初っぱなから体育だ。
若干楽しみだったりする。


「今日もバスケットだ。チーム分けしろ」


先生の指示とともに
俺の回りには人だかりが。

「なぁ同じチーム入ろうぜ神木くん!」

「神木くん!俺と同じチームになろーぜ?」

結局、バスケ部の最強メンバーと
俺という意味不明な構成になった。


...試合が始まった。


始めのほうはバスケ部の
メンバーで点をとっていった。

しかし、敵チームもくらいついてきた。

「神木くん!」


俺はパスをもらった。

全員抜いてやる...
そんな強気な思考は
一瞬で消え失せた。


バチッ


きれいにボールをとられた。
そして、そのまま決められてしまった。

『え...?』

ザワザワ...

「なんだぁ?すげー運動音痴みたいにとられたぞ?」

「ちょっとミスっただけだろー。」

「そうか?ならいいが。」


「神木くん!いいよ、一回くらい。どんまい!」



俺の思考は停止した。