「...っと!ちょっらいた?ちょっと雷太!おーきーてー!!」

『ん?あぁ?なんでお前が!?』


俺が寝ている
ベットの上に千夏がいた。

『ちょ...早く降りろっ!!』

「起きる?」

『わかったよ!起きる、起きるから早く降りろっ!』

「...うん」


そう言って千夏は
俺のベットから降りた。

まったく、いちいちドキドキさせやがって。
え?あ、いや。なんでもないっす

『ったく、なんでいんだよ』

「なんでじゃないわよ。今日は遅刻させないんだから...!!」

『余計なお世話だっての。』

「余計じゃないわよ、いつもいつも遅刻して、授業サボってばっかで...ほんと落第しちゃうよ?」

『お前には関係ないだろ。』

「...なくないよ。」

『...え?』

少しの間沈黙が続いた。
ごまかすように千夏が喋りだした。

「さ、さぁ!早く準備して学校いこ?」

『ん、あぁ。』


なんか大事なことを
忘れてる気がするが。
まぁいいか。

俺は千夏とふたりで学校に向かった。