王は確かめなければならなかった。
事の全てを。そして、その関係者を。復讐の対象者を。

「エミル、エミルはおるか!」

王は自室でがなり立てた。それは彼にしては有り得ないことだった。

すると、侍女が慌てて部屋に入ってきた。その顔は驚きにあふれていた。