長いつきひがたって、ついにおひめさまと商人の子どもが生まれました。そのかわり、おひめさまは死んでしまいました。おひめさまは死ぬ前に、むすこを大事にそだてることを王さまに約束させました。それはおひめさまのゆいごんだったので、王さまはしぶしぶ約束を守るしかありませんでした。おひめさまが死んだとき、王さまはとてもたくさん泣きました。そして、商人と、のこされたむすこにますますうらみがむけられました。
その日、王さまはひさしぶりに地下室に行きました。商人はおどろくほどやせて、体はきずだらけでしたが、まだしっかりとしゃべることができました。