城の裏には隠し通路があった。狭い門を開けると、地下どこまでも続く階段が現れる。その階段をカツン、カツンと降りていくと陰湿なうす気味悪い小部屋が五つ並んであった。小部屋の前のドアは重厚な作りになっているが、重厚それ以上に開けてはならない何かがあった。人間の直感を刺激する警告。
―開けてはならない―
その三番目、三番目の小部屋の中には…