父は、自分に何を伝えたかったのだろう?

王となった私に何かして欲しいのだろうか?
だとすれば、何をして欲しいのだろう?

あられもない疑問が頭に次々と浮かんできた。


「復讐。」


ぼそりとそう言うと、彼の全身に鳥肌が立った。


そして、唐突にローブを羽織り、ランプを手に持つと、部屋を勢いよく飛び出していった。