私は何も知りません。 私は何もやってません。 私は何も、 何も関係がないのです。 言い聞かせては 太陽に怯え 闇に焦がれ 風の囁きに耳を塞ぎました。 なぜなら 彼女の声が耳の奥で木霊するのです。 それが恐ろしく恐ろしく 私に忘却を許しはしないと言っているようで 疾うに忘れた記憶ですら 形なく思い出されるのでした。