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次の日の朝。



9時過ぎても起きてこない美利亜にしびれを切らした水月が起こしに来た。



「美利亜、起きろ!」



と耳元で叫び、乱暴に体を揺すった。



「んあ?」



と間抜けな声を出して起きた美利亜は、時計を見て飛び起きた。



9時30分。



あと30分で試験開始の時間だった。



美利亜は着替えながら



「なんでもっと早く起こしてくれないの?」



「起きないお前が悪い。つーかなんかあるのか?」



「編入試験!」



美利亜は大慌てで階段を駆け降り、



「いってきます!」



と早口に言うと玄関のドアを思い切り、壊れるんじゃないかという勢いであけ、家を出た。



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試験にはギリギリ間に合った美利亜だったが、



「何?この問題。」



と試験中にもかかわらず、小声で呟いた。



テスト用紙には高校生レベルを超えた問題ばかり。



この学校の校長はどんなことを考えてこんな問題を作ったのか不思議でたまらない美利亜だった。



―これは金糸雀が言ってた通りだ。5教科で1点ずつ取ればいいほうだ。―



と心の中でいろいろなことを思いつつ、すべてを埋めた。