「お前はまだ知らなくていい。おっ!お宝情報ゲット。ついでに情報取り戻した。」


「お宝情報見せろ。」


玲は命令口調で言った。


「兄貴、相変わらず俺には命令口調だよな。」


嵐はぼやきながら玲にパソコンを渡した。


「美利亜、相当重要らしい。」


美利亜という単語に反応したのは


「なんで美利亜なんだ!なぜだ?Why?」


聖夜だった。


「ちょっと兄さん、落ち着け。Whyとか言ってる場合じゃない。」


「で、内容は?」


水月は聖夜を無視して聞いた。


「まっ、平たく言えば美利亜は暴力団の賞金首ってやつだ。見つけたら速やかに捕まえて朔のところに連れてこいだとよ。」


「なるほど。」


聖夜はうなずいてから


「ってそんな話は後でもできることだろう。今は出ることを考えないと。」


そう言った。