「ふーん。」


返事をしてから美利亜は廉と涼が言っていた言葉を思い出した。


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30分前。


「また龍なの?」


愛梨栖はありえないという顔をした。


「しょうがないよ。龍、じゃんけん強いから。」


「しかしじゃんけんが強くともくじ運のない龍が適役だとは思えんがな。」


涼は腕を組ながら言った。


「くれぐれもくじは姫が引くようにしてねん。悲劇になっちゃうよん。」


「なんとでも言ってろ。実力でねじ伏せてやる。」


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「このことだったの。って龍ちょっと待っ。」


「けっこうよかったかも。」


美利亜の制止の声は届かなかった。


龍が引いた数字は69。