いつからだろう。 こうやって、呼吸できるようになったのは。 思い返すのは苦しい思い出。 けれどその後には必ず、あの宝物が煌めいていた。 まるで、言葉を紡ぐように音楽が鳴り響く。 ──────コポ、 今日もまた、穏やかな海の中で私はその音色に身を任せて呼吸する。 君という海に溺れる-After story-