時間よ止まれと願うほど幸せな瞬間。 いつからか、女の子はその人に会うために公園に行くようになった。 その人もまたいつも彼女の前に姿を現した。 時折、行き交う人が二人の姿を見つけては「仲がいいのね」と笑う。 それが何だか恥ずかしくて。 けれど何より嬉しくて。 二人は顔を見合わせて笑った。