君は“えむ”彼氏!?



きた……。


「あいつからなにか聞いたろ?」


ドクン。

ドクン。

ドクン。


「……その反応は、やっぱり聞いたんだな。ったく余計なこと言いやがってあの野郎」

「な……なんにも聞いてないよ!聞いても悠斗教えてくれなかったもん!」

「ほんと?」

「ほんと!」

「ふーん」


帝は窓を閉めた。
そして近くにあった机に座る。


「まあ聞いてないんだろうな。もし知ってたらとっくに……」

「…………」



訪れる沈黙。



「……帝」


あたしはなにか言わなくてはと思い、口を開いた。

帝が今まで隠してきたこと、それを知ったらあたしと別れるようなこと……。
と、言えば……。




「ぜ、前科持ちとか?」




帝が盛大に机から転げ落ちた。


「なんでだよ!俺を勝手に犯罪者にすんな!!」

「違うの!?」

「違うわ!!」

「じゃあ本当は男好きとか!!」

「なわけねぇだろっ!!」

「ハッ!もしも男が好きだとしたらまさか悠斗のことが……!?」

「気持ちわりぃこと言うな!!俺が好きなのはお前だけだ!!!」


あっ、今さり気なく嬉しいこと言われた。


「冗談だよ、帝」

「……冗談でよかったよ」


帝がガシッと腕を握った。





「けど、こっからは冗談抜きの話だ」





……え?