君は“えむ”彼氏!?





「へ~!朝一番に告白されたの!」

「ほんとびっくりしたよ……」

「あの時玲香、本当に絶望した表情だったよ」

「あはははは!」

「だって……」


悠斗はカレーを頬張りながら言った。


「いやー、帝に彼女ができたって聞いた時はほんとびっくりしたよ!!しかもそれが玲香ちゃんだったからさらにびっくり!」

「あたしもびっくりだったよー」

「けどあの台詞はウケたわ」

「台詞?ああ、『倉田のパンチに惚れた』ってやつ?」

「そうそう。よっぽど玲香のパンチがきれいに入ったのね」

「やめてよ~」




カランッ





悠斗がスプーンを落とした。



「ん?悠斗?」

「相変わらずドジね……新しいスプーン持って来ようか?」



けれど悠斗はその言葉に反応せず、大慌てで口の中のカレーを水で流しこんだ。



「はあ……はあ……。ちょ、ちょっと待って!」

「どうしたの?」

「玲香ちゃん……ひとつ聞きたいことがあるんだけど、もしかして……帝のこと殴ったの?」



……ああ、忘れたい思い出が蘇る……。



「……うん」

「そっか、あの日の帝のケガは玲香ちゃんがやったのか……」

「しかも殴っただけでなく、様々な罵詈雑言を浴びせましたとさ」

「ちょ!奈美!」

「大丈夫大丈夫。桐沢はもう怒ってないんでしょ?」

「まあ、そのはずなんだけど……」





けれど悠斗の表情は険しいままだった。