「ピピピピピ!ピピピピピ!ピ…」


目覚ましを止めて目をこすった。

寝た感じがしない。

昨日考えすぎたからだろう。

なぜ突然冷たくなるか、いまだに答えが出ない。


俺はもやもやしてイライラしながらも台所へ行き、昨日と同じようにパンを焼こうとした。


「おはよう。」

ばあちゃんが起きてて、味噌汁(?)を作っていた。

「オハヨウゴザイマス…」
「昨日は寝ててごめんなさいね。今日からはちゃんと起きるから。」
「ハイ…」

俺とばあちゃんはまだあまり仲良くない。


俺が人見知りでもあるからだ。

俺は台所を離れて、パジャマから着替えた。


着替え終わったときにはもう朝ごはんができてて、いすに座った。


……なぜにこんなに豪華…?


一人一つずつおかずがあって、焼き魚・納豆・ご飯・漬物・温泉卵・サラダがある。


もくもくと食べる俺達。

「もうお花見はした?今日やる?」

突然言われて動揺した。

「もう昨日やりました。」
「桜好きなの?」
「ええ。まあ。」

またその質問。

だから好きだとなんなんだ。


「好きだとどうなるんですか。」
「…この村は好きな人と嫌いな人とできっぱり分かれるのよ。」
「??」
「仲がいい子と仲悪い子って差別するでしょ?

この子とは一緒にいるけど、あの子とは距離をおく。

それと同じだよ。」
「変なの~」