玄関先で、お母さんに再び挨拶をすると…… 奥から、陸くんが走ってやって来た。 「…勝負つかなかったから、また来いよ。」 照れているのか、お母さんの陰から……ぽつりと呟く。 「…今度は負けないからね。」 陸くんに手を振って…玄関を出ようとすると、 「…俺、こいつんとこ送ってくるから。」 「………!」 新野も一緒に…… 彼の自宅を後にした。