今夜、この状況は…… 思ったよりも、深刻であった。 ようやく流れたラジオからは、高速道路でのスリップ事故による通行止めや……新幹線の運転見合せの情報…。 少なくても私の起こしたアクションに、ストップをかけるような…警告の言葉が並ぶ。 いよいよ時速20キロの亀運転になって……。 前方に見える車が、どこかの駐車場でUターンするのが、チラホラしてきた頃。 「……ここまで…、か。」 私は……断念せざるこの状況に。 深く、長く…息を吐いたのだった。