雪国の春は……、 まだまだ真っ白。 ザクザクと、雪を鳴らしながら…… 「…情緒ねーなぁ……。」 「……だね。」 大好きなこの街の、春の訪れを堪能する。 このまま、私たちらしく…… のんびりといこうね、新野。 「……幸。」 「……ん?」 「……実は今日、家に誰もいないんだ。」 「…………。」 んん………?! 「「……………。」」