ゆきんこ






俺と白ボンボンの関係は、



相変わらずで……。






一定の距離を保ったまま。




ある意味……



まるで、一緒に帰っているかのような……感覚。





マイペースなその足音が聞こえるだけで……



何故か少しだけ、安心できた。







こうなってくると……




ピアスのことはさて置いて、なんとなくその存在を……




気にしてしまう。




接点なんてないから、ただの……赤の他人。




…………の、はずなのに……。





クルクルと表情を変えて、


いちいち大袈裟なリアクションをする彼女から……





目を離せなくなった。





……見ていて飽きない。





ああやって、脳天気に笑っている所を見ると……




何だか、自分と似ている気がした。




あいつもおそらく……、



楽観的な人間であろう、と。