「……まあ…、もう遅いってな。」
新野は私の手の平に。
ピアスを……ころんと落とす。
「……もう、きっと会えないだろうから…、これだけは返さなきゃって思って。」
「………。」
「…これで繋がりはゼロになっちゃうけどな。」
新野……?
「……俺さ、高校の卒業式終わったらすぐに…東京に行くんだ。」
「………!」
「…だから、返せて良かった。」
「………新野…。」
「……文人と…うまくいったんだろ?」
「………うん。」
「良かったな。」
「………。新野、私……」
「…これで心置きなく、行ける。……会えて良かった。」
新野が……、寂しそうに笑う。
君は私の気持ちなんて、きっと一切知らなくて……
今ここで。
本当のことを言ったらどうなるのだろうと…思った。
「アンタを好きになって…、良かった。」
なのに………
嬉しいはずなのに、言葉が出ない。
「文人と仲良くやれよ?あと……、雪トラブルはほどほどに。」
何も言えないのは……、
君が、別れを決めているから。
君の人生のその先で、私と交わる道はないと……
そう……
思っているから。
「…私も…、新野に会えて良かった。知り合って間もないけど、新野といるとワクワクして……楽しかった。」
「……うん。」
「…バスケ……、頑張って。」
「…うん。そっちも……。」
新野は私の手の平に。
ピアスを……ころんと落とす。
「……もう、きっと会えないだろうから…、これだけは返さなきゃって思って。」
「………。」
「…これで繋がりはゼロになっちゃうけどな。」
新野……?
「……俺さ、高校の卒業式終わったらすぐに…東京に行くんだ。」
「………!」
「…だから、返せて良かった。」
「………新野…。」
「……文人と…うまくいったんだろ?」
「………うん。」
「良かったな。」
「………。新野、私……」
「…これで心置きなく、行ける。……会えて良かった。」
新野が……、寂しそうに笑う。
君は私の気持ちなんて、きっと一切知らなくて……
今ここで。
本当のことを言ったらどうなるのだろうと…思った。
「アンタを好きになって…、良かった。」
なのに………
嬉しいはずなのに、言葉が出ない。
「文人と仲良くやれよ?あと……、雪トラブルはほどほどに。」
何も言えないのは……、
君が、別れを決めているから。
君の人生のその先で、私と交わる道はないと……
そう……
思っているから。
「…私も…、新野に会えて良かった。知り合って間もないけど、新野といるとワクワクして……楽しかった。」
「……うん。」
「…バスケ……、頑張って。」
「…うん。そっちも……。」


