五年前のG.Wが始まったばかりの時、何をしようか何処に行こうかと考えていた。 
私は二十歳でまだ遊びたい盛りだった。 

三つ下の妹の彩がバイトの迎えに来てくれと電話してきたので仕方なく迎えに行った。 

この頃から母は時々帰って来るのが遅い時があったが、また飲みに行っているのだろうと気にしなかった。 
彩を迎えに行く途中母から電話があった。 

「里奈子?彩の迎え行ける?」

「行けるで〜。母ちゃんは今日もどうせ遅いんやろ?ゆっくり飲みんせぇ。」

「…………。」

母が何故か沈黙を作った。 
「母ちゃん??もしもーし?」

「………」

「母ちゃん?どないしたん?」 

私はこの時何故か胸騒ぎがした。

「あんなぁ……里奈子には言えれ