そんな生活になって半年が過ぎた

まぁさんと付き合ってからも早いもので一年が経つ。
お互い仕事にバイトに忙しいけど全ては二人の未来の為と頑張ってきた。


「あれ？珍しいどうしたの？」

莉亜は久しぶりに実家へ顔を出した。
一番上の姉はちょうど一年前に結婚して家を出た。

続くようにそのあとすぐに莉亜がまぁさんと同棲をするようになり二番目の姉だけが実家に残っていた。

父と母はほとんど会話もしないようになっていて、その間を取り持ってくれていた姉の事と働き詰めの母の事が少し心配だった。


母は今でも家の横の店でスナックまではいかないが近所のおじさん相手に飲み屋をやっている。

働きながら家事をこなす。母は決して弱音なんか子供には吐かない人。


母が34の時に莉亜が産まれた。母ももう若くはない。体に無理してるんじゃないかと心配だった。


姉は金融会社に働いていた為、家の借金についてはすべて管理してくれていた。
その分一番上の姉や莉亜より借金という一番嫌な事情を深く知りすぎて嫌な思いをさせている。

家を出てるから口出しする資格もないけど莉亜は少しでも心のケアができたらいいと思ってきた。