彼は、私が座っていた椅子に座る。 「はい。どーぞ」 「あの・・・」 「ん?」 「後ろからでも、いいかな?」 向き合いながらって、ね・・・。 何だか、気が引けます。 「オッケー」 私は、彼の背後に回る。 うわ・・・。大きい背中。 すっ・・・と、彼の頭へと手を伸ばす。 瞬間、フワフワの感触が、手の平いっぱいに広がる。 「わー・・・」 「この髪、いいっしょ?」 「うん。フワフワ、ってゆーか・・・サラフワ?」