お見合い学園物語

「遠く見えない糸が、ぽつり…君をただ見つめている…」
誰かが歌って居る…
とても優しい声…、
自然の中に溶け込むような、素敵なラブソング。



「遙か遠い未来に、君は、居るのか…」

“ぽちゃん…”

私が足を滑らせ、
小石が滝の水に落ちる。

『あっ…まずい…』

ショウゴ君は、
私の落とした石の音に、気付く事無く、まだ歌い続けている。

ショウゴ君は、歌う事に、真剣…。

月の光に照らされ、
神秘的にも思えた。

私は邪魔しないように、テントに戻る事にした。

「菜月さん…ショウゴ君
見つかった?」

みゅうなさんはまだ見つけて無いみたい。


「みなさん待たせてはわるいですし、
先に食事にしましょう」

リョウ君は、
ライバルだと思って居るのか心配しているような、空気も余り伝わって来ない。

「せっかくみんなで集めた山の物を食べるって、中々味わえないから…って
冷めないうち…バ‐チャルで冷めるとか関係ないかっ」

みゅうなさんは、
どんな事態でも明るく前向きで、ちょっと羨ましく思えた。