私は、アンケートに、
“ジャングルでデ‐ト”と書いた。

このアンケートに書いた物がまさか現実になるなんて、知るよしもなかった。

「置かれているアンケートをこのアンケートボックスに入れた方から、
食事を済ませましたら、
“各自自由行動”と致します。

素敵な彼が出来ますようになお、今後の予定につきましての、案内は、
電子手帳からお調べください」

私は、“アンケート”を、ボックスに入れ、
一階の食堂に向かう、
さっき窓から見えた、
男性の姿はそこには無かった。

一階の食堂に向かうと、
ごはんと味噌汁、
スクランブルエッグをお皿によそい、テ‐ブルにつく。

(ガッシャ‐ン)

何かの窓ガラスが割れた、音が響く。

近くにいた警備の方が近づいていく。

『何かあったのかなっ…』
ざわざわした空気が、
食堂に漂う(ただよう)。

「こんな所で騒ぎをまた起こすのか?
これで、何度目だと思っているんだっ!」

警備の方が誰かに、
怒鳴り散らす。

“たったったった”

誰かが走り去る姿が見え、その後を追うように、
警備の人が走り去る。

「何だったのかしら…」

「ちょっと怖いね」

食堂にざわざわした、
声が広がる。

「またあの人が…出たのねっ」