花束から1本を抜き取ると聖司は歩き出した 「どこ行くの?」 「すぐ着く」 その言葉通り5分も歩かないうちに立ち止まった 「聖司?」 「父さんが眠る場所」 「え……」 墓石に掘られ文字は TSUKASA NIKAIDO 聖司のお父さん