ー・・・。
ブーちゃんの長い長い朝の会が終わり、咲にさっきのことを話した。
咲はうんうんって頷きながら聞いてくれた。
全部話した。
翔くんとの過去を。
一通り離し終えると、咲が口を開いた。
「あのさ、華奈。その翔くんなんだけど…。」
どうしたんだろ?
咲はそう言って言葉をとぎらせた。
翔くんのことっていうのは確かだよね。
翔くんがどうしたんだろ。
あたしは咲の伝えたいことがわからず、少しの間考える。
いろいろ考えてみるけど、これといって咲が言いたそうなことはわからない。
あたしが「う~ん…。」と唸って考え込んでいると、
「えっとさ、」
って咲がやっと口を開いたから、あたしは黙って聞くことにした。
咲は「華奈にはわるいんだけどさ、やっぱり言っといたほうがいいと思ったから。」と前置きを言ってから話し始めた。
「翔くんさ、この10年で性格変わっちゃったんじゃないかな?」
「え…。どういうこと?!」
「んー、例えば、何かの衝撃で記憶を忘れてるとか。家の事情で何かショックなことがあったとか。」
「でも、翔くんの家族はめっちゃ仲良かったよ?」
「これはあくまでも推測だからさ。詳しくはわかんないけど…。」
言われてみればそうなのかもしれない。
10年前はもっと大人しくて、人前が苦手な性格だったはず。
それが今日はみんなの前でハデな自己紹介をしてた。
咲の言うとおりなのかも…。
「それに別人っていう可能性もある。」
「えぇーーーーーっ!!!!」
「うるさっ。」


