幼なじみは俺様イケメンになっていました!?

自分でもビックリした。



今まで1度だって授業をサボったことがなかったあたしがこんなこと言うなんて。


でも10年も待っててやっと逢えたんだから、ああやって言っちゃったのも仕方ないのかな?


きっとそうだよね。



なんて、あたしは自問自答した。



「じゃ、次の授業の時間に屋上で待ってる。」


「…うん。」


翔くんは納得してくれたみたい。


あたしを抱きしめていた腕を離した。


そして、あたしにサボる場所を言った後、後ろの自分の席に着いた。



見た目は変わっても、優しいところは変わらないんだなって思った。



ガタンとイスを引いた音がすると、すぐにドサッと翔くんが座る音もした。



好きな人が後ろの席にいるだけでドキドキしてる。


こんなのは初めてだ。



翔くんを待ってる間、ずっと翔くん以外で好きになる人なんていなかったから。


中学のときからちょこちょこ告られたりすることはあったけど、付き合いたいとは思わなかった。


だから皆フってきた。


席替えのときも近くの男子が翔くんならいいのになんて何回思ったかわからない。


でも今は本当に翔くんがいる。


あたしの後ろの席に。



すっごい嬉しいけど、緊張しちゃうよ。


あたしこんなので翔くんとちゃんと話せるのかな?



あたしは楽しみと不安が入り混じったような気分になった。


でもやっぱり浮かれていた部分もあったんだと、後から後悔することになる。



このとき、翔くんが不吉な笑みを浮かべていたのにも気づかなかったんだから…。