キーンコーンカーン…
屋上のドアの前に立ったとき、ちょうど1限目が始まるチャイムが鳴った。
あたしはドキドキしながら立っていたのでチャイムが鳴ったとき、少し肩をビクつかせた。
ぁ~っ。
ドキドキする!
ちゃんと話せるかな?
10年間の出来事とか、今どうしてるのかとか…。
話したいことや聞きたいことがありすぎるよ。
こんなになるまで逢えなかったんだな…。
あたしはまだドアの前に立って、そんなことを考えていた。
あっ、翔くんを待たせちゃってるかも。
早く行かなきゃ。
あたしはドアに手をかけた。
ドキドキしながらドアノブをゆっくり回す。
そこであたしはふと嫌な想像をした。
もしかしたら翔くんは屋上に来てくれてないかも…。
でもそんな人じゃない…よね?
だって優しかったもん。
『性格がかわっちゃったんじゃないのかな?』
咲のさっきの言葉が頭によぎった。
性格が変わっちゃったかも…。
ううん、そんなはずない!
あたしはドアノブを途中まで回したままで、ぶんぶんと首を横に振った。


