「ちゃんと……愛せる人を見つける事が出来た様ですね。統牙様」


誰もいなくなった伊達さんの部屋で、1人微笑む私。


きっと統牙様なら、伊達さんを連れ戻して来るハズ。


恐らく、“両想いの恋人同士”として帰って来るであろう。


だから私は皆に伊達さんが出て行った事は内緒にして、数時間後、2人を門の前で待った。


帰って来た2人は、やっぱり晴れやかな恋人達の顔。


「お帰りなさいませ、未来の成見家の奥様?」


コレはオレ様お坊ちゃまへの、私からのプチ復讐だったりする。


なんか伊達さん傷つけたみたいだったから……フフ♪