「というかいいんですか?」
「・・・は?」
「私、一応木高家の長女ですけど?」
「・・・」
「あなた方の家をひねりつぶすのは無理でも、圧力かけてじわじわ落とすぐらいの脳はあるつもりですよ?」
そういってにこっと笑ってみる。
そんな私に顔色を変えたのは雷くんというよりじじぃ。
焦ったような顔で雷くんを見ている。
雷くんの家はたぶんうちの家と同じくらいでかい。
だからうちの家でもつぶせないだろう。
でも雷くんの家との取引相手に圧力かけたりなんて性格の悪い方法を駆使して外堀から攻めていけば落とせないこともない。
「・・・性格悪くない?妃芽ちゃん」
「お褒めの言葉どーも」
「家を使うんだ。汚いね」
「自分だって家使ってるじゃない」
「まーね」
そう言って笑いあう私たちだけど間に漂うのはかなりの緊張感。
汚い手を使ってでも。
守りたいもののが私にはある。


