駐車場に車を止めた。

「ありがとう」

そう言って、車を降りようとした瑠璃。

オレは瑠璃の手を掴んだ。


驚いてこっちを見た瑠璃の口に、

触れるだけのキスをした。



「・・・」

目をパチクリさせる瑠璃。

オレはクスッと笑って、


「ぼんやりしてないで、行くよ?」

そう言って、

先に車を降りた。

・・・

瑠璃も慌てて車を降りた。