死にかけた弟を背負って、
やっぱりあの子供のように顔中真っ黒にしていた。
マオリはじっと、その子供を見つめている。
「フクロウ・・・。」
マオリがおれを呼んだ。
おれは返事をするようにマオリの肩に止まり、
まだ乾かぬ血に濡れた髪におれの白い体を擦りつけた。
「おめえ、死にかけたおらに憑いたんだったな。」
そうだ。
おれがおまえを生かしたんだ。
「なあ、おめえがおらから離れたら、おらはどうなる?」
そうだな、死ぬな。
「そっだらおめえはどこに行くだ。」
さあ、おれの命は永遠だからな、
人間の魂を時々喰ってまた気に入れば誰かに憑くさ。
「そうか。」
どうした、マオリ。
「おらに、もう命はいらねえ。
だから、おらの魂を喰えよ。」
確か、そんな約束をしたな。
「一つだけ、おらの願いを聞いてはくれねか。」
・・・なんだ、言ってみろ。
おれには薄々、マオリの願いがわかっていた。
しかし、その願いを聞き入れなければ、
今度こそマオリは自分の命を絶つだろう。
もう自分で戦うことのできる力をつけたマオリを、
おれですら止めることができない。
マオリの浴びた血、斬った人間ども、
その数はひとりの村娘の操れる力を超えていた。
それは、おれといる限り永遠に、膨らみ続ける死神の力。
やっぱりあの子供のように顔中真っ黒にしていた。
マオリはじっと、その子供を見つめている。
「フクロウ・・・。」
マオリがおれを呼んだ。
おれは返事をするようにマオリの肩に止まり、
まだ乾かぬ血に濡れた髪におれの白い体を擦りつけた。
「おめえ、死にかけたおらに憑いたんだったな。」
そうだ。
おれがおまえを生かしたんだ。
「なあ、おめえがおらから離れたら、おらはどうなる?」
そうだな、死ぬな。
「そっだらおめえはどこに行くだ。」
さあ、おれの命は永遠だからな、
人間の魂を時々喰ってまた気に入れば誰かに憑くさ。
「そうか。」
どうした、マオリ。
「おらに、もう命はいらねえ。
だから、おらの魂を喰えよ。」
確か、そんな約束をしたな。
「一つだけ、おらの願いを聞いてはくれねか。」
・・・なんだ、言ってみろ。
おれには薄々、マオリの願いがわかっていた。
しかし、その願いを聞き入れなければ、
今度こそマオリは自分の命を絶つだろう。
もう自分で戦うことのできる力をつけたマオリを、
おれですら止めることができない。
マオリの浴びた血、斬った人間ども、
その数はひとりの村娘の操れる力を超えていた。
それは、おれといる限り永遠に、膨らみ続ける死神の力。

