ゲンナリした顔で廊下を歩く龍太郎。

夕方とはいえ、夏の日差しはまだまだ衰えない。

完全に日が隠れるのは、午後7時を過ぎてからだろう。

そんな中。

「ん?」

生徒会室前の水飲み場。

龍太郎は筱萠の姿を見つけた。

生徒会長スキャンダル騒ぎの時に知り合った、自称『カエルのお姫様』だ。