頬を膨らませていたけど、

刹那の楽しそうな顔を見て

あたしも一緒になって笑う。





そんなあたし達を見て

優しく微笑む風神さん。




「二人とも随分仲良しだな」

「姫様ったら可愛いんですよ」

「あたしが照れるの
わかってて言ってるよね!?刹那!」

「うふふー」




桜が散る。



まるであたしの

楽しい心境を写すかのように

ひらひらと楽しげに綺麗に。




それはそんな春の一日





【刹那編 終】