ーーーーーーーーーーーーーー 幸せな夜だった。 自分の言葉で、手で あの子を喜ばせてあげられるだって錯覚する自分が怖い。 けど、笑ってくれたよな? カーテンの隙間から一筋 明るい光が部屋に差し込んでいる。 きっと、雪が降っているのだろう。 今朝はいつもより早く目が覚めたらしい。 自分より早く起きて朝食を作っているはずの和音の姿がない