「お待たせ蛍っ。さ、行きましょ」
さっきから徹底的に青年さんを無視してるほのかさん。悪い人じゃないんだけどなぁ……。
学校へ続く道を歩いている途中、学校に近付くごとに何だか視線を感じるのが強くなってきた。
そっと周りを見れば、男女問わず道行く人々の殆どがこちらを見てる。
弥緒は今鞄の中で就寝中。第一、普通の人には見えない。
だとすればやっぱり、皆が注目してるのは……。
青年さんを見ると、涼しい顔をして歩いていた。
うん、気になるよね。今まで気にしてっていうか、気付いてすらなかったけど、青年さんって端整な顔してるし。
白髪だし、瞳は灰色だし、気になるよね。
「僕の顔、何か付いてます?」
「へっ!?あ、いや、何でもないですっ」
「?」


