蛍火と白狐




光の収束に伴い、ゆっくり目を開く。元の世界の、神社の風景。



……帰って、きた。



それを実感して、安心すると同時に、安堵のためか一気にお腹がすいてきた。



「さーて、私の家でお昼食べましょ。お腹減ったわよね、蛍」



「へっ!?あ、う、うん……」



「僕もペコペコです」



「そうよね〜。ほら蛍、行くわよ」



「う、うんっ」



ほのかさんの家に着くと、真っ先にほのかさんのお母さんが駆けつけてきた。



「蛍ちゃ〜んっ!ほのか〜っ!無事で良かったわ。あら?そちらの方は?」



「お母さんの記憶は変えなかったの?」



「まぁいっかと思いまして。何でもかんでも受け入れる方じゃないですか」



「まぁ、そうね……。彼は神様よ、この神社の。えっと、言葉だったかしら?」



「えぇ、今日から校條 言葉になります」



めんじょう?校條って、仲の悪い親戚だ。といっても、仲の良い親戚なんていないけど……。