蛍火と白狐




「騙されちゃ駄目よ蛍!!」



目の前にいるほのかさんが、電流に閉じ込められた。



「ああああぁぁぁぁぁっ!!」



ほのかさんの悲鳴が部屋に木霊する。電流が消えると、ほのかさんはドサッと倒れた。



「う、ぅうっ……」



「騙されちゃ駄目!本物の私はこっち!」



障子の前に、制服姿のほのかさんが立っていた。どういうことっ?ほのかさんが二人?



「駄目よっ……、蛍っ。行っちゃ駄目……!あれは偽物よっ」



電流を浴びたほのかさんが、苦しそうに言った。



どっち?本物のほのかさんはどっち?考えてもわかんないよっ。



どうすればいいの?私は何を選ぶべきなの?わかんない、わかんない、わかんない!



私は選択なんか出来ない!!