蛍火と白狐




―――ほのかside






いつまで待たせる気よ!もうお昼になるじゃないっ。一体どこほっつき歩いてんだか知らないけどっ。



お そ す ぎ る!!



あー、イライラするわ。



「すみません、お待たせしました」



「ホントにね!……って、あら?」



もしかして来た?普通に文句言っちゃった。まぁ、いいわ。



現れたのは想像と違って、洋装の優男。蛍の言ってた通り、白髪。



これが神様……?



何だか拍子抜けだけど、甘く見ちゃ駄目ね。



「……あの。君、雪白家のほのかちゃんじゃないですか。もしかして、彼女のことですか?」



「何よ、わかってんじゃない。なら返して。……なんて言ったってどうせ返してくれないんでしょうけど」



彼はニッコリと微笑んだ。大抵の女性はこの笑顔で虜になるでしょうね。私は違うけど?



……蛍は大丈夫かしら。騙されてないかしら。あの子純粋だもの、騙されやすそうだし。