蛍火と白狐




「それより君、やっぱり驚かないんですね」



「へ?」



驚くって、何に?



「彼がこの国の王だということにです」



……。



「あれ、何だ、聞いてなかったのか?俺様はてっきり言葉ちゃんから聞いてると思ってたぜ」



……。



「いえ、言ってませんよ。君の話なんかしたくありませんからね」



……。



「辛辣だなぁ、言葉ちゃんは。彩華もこんくらい辛辣だったらもっといい女になるのに。今度連れてこいよ。俺様好みに調教してやっから」



「やめて下さい。人の妹を、君好みなんてろくでもない女性に変えるなんて」



「ろくでもないだと!?何言ってやがる!

彩華はだなぁ、言葉ちゃん程ツンがない、ツン7対デレ3っつー非常に微妙な感じなんだ!

もう少しすればツン8対デレ2の俺様的黄金比に当てはまるんだよ!言葉ちゃんみたいな!!」



「とりあえずその口は縫い付けた方がいいみたいですね」



「俺様喋れなくなるぜ。俺様の声が聞こえないと言葉ちゃん淋しいだろ?」



「むしろ清々します」