蛍火と白狐




―――朝、ほのか到着前






「……面倒なことになりました」



青年さんは部屋に入ってくるなり、本当に面倒臭そうに息を吐いた。



何があったんだろう。



「昨日出くわした、忌々しく短気で煩い、口を開く度に癪に障る奴が」



……青年さんってもしかして結構毒舌?



「君と仲良くなりたいとかいう嘘丸出しの理由で、親睦会なるものに招待されました」



青年さんはまたもやため息を吐く。どうやら行きたくないらしい。



うーん、まぁ、昨日の様子からして、青年さん、苦手そうというか、嫌いそうというか……。



「面倒です。あぁ、面倒ですが行かなければなりません。朝食は終えましたね?早速で悪いですが、出発しましょう……」