蛍火と白狐




「貴方も例外ではありませんぞぉぉぉぉぉぉっ!!いい加減起きれや独身二十歳ぃぃぃぃっ!!いくらオババでも怒りますぞぇ!?」



いや、もう十分怒ってますから。



じゃない、二十歳!?青年さんって私より4つも上なんだっ?



とてもそうは見えないけどなぁ。年上っぽい気はしてたけど、二十歳だとは思わなかった。



「……」



……あ、青年さんが微かに動いた。



「いつまでも子供みたいに遊びまわってんじゃねぇですぞ!?

おまけに人間の小娘なんか連れ込んでぇ!理由は聞きましたけどね、膝枕を許した覚えはねぇでござる!

てか起きろゴラァ!!今何時だと思ってんですかっ、もう夕刻!夕餉の時間!

まぁ起きなくてもいいけどな!永眠して下さった方がオババの仕事が増えるわボケェ!!」



……何がしたいんだろう、このお婆ちゃん。一人ボケ一人ツッコミ?



中々素敵な性格をお持ちのようです。あまり真似出来ないよ、その口調とキャラ。